◆682集(第六十一巻第一・二号)
平成27年1・2月《特集 近代》
「見えざる力」から「蒲団」へ──岡田美知代宛花袋書簡中の詩をめぐって── 小堀 洋平
太宰治『人間失格』における葉蔵の語りと富裕──「モヂリアニの画集」を起点として──川辺 久仁
芹沢光治良「弧絶」「離愁」「故国」の新たな解釈について鈴木 吉維
大岡昇平「母六夜」論──母息子関係の葛藤を中心に── 野澤 涼子
森敦「月山」と「われ逝くもののごとく」試論 ──「意味の変容」の理論による把捉──山本 美紀
東文彦「午後の時」の〈時間〉──ヴェルハーレン・プルーストとの関連──阿部 孝子
文学碑めぐり 1石川啄木歌碑「さいはての駅に下り立ち」(釧路市港文館)佐野比呂己
平成二七年度解釈学会全国大会研究発表者募集のお知らせ
解釈学会会則
『解釈』投稿規程
解釈学会創設六〇周年記念大会のお知らせ
◆683集(第六十一巻第三・四号)
平成27年3・4月《特集 古代》
『大和物語』の創作性 ──第三段「ちぢの色に」の歌を中心にして──柳田 忠則
「まことの御親」 ──紫の上の「もの思ひ」の要因── 李 美 淑
『源氏物語』朝顔巻の「松と竹とのけぢめ」考山崎 和子
「黄なる生絹の単袴」考──夕顔巻における女童の装束について──美濃羽紘子
万葉集三九〇四「梅の花いつは折らじと厭はねど」歌の解釈福田 孝
万葉集巻十一「譬喩」の歌解釈一題──「多」の字の訓読をめぐって── 黒田 徹
「久方の」は「光」にかかる枕詞か?吉海 直人
文学碑めぐり 2山部赤人歌碑「若の浦に潮満ち来れば」(和歌山市)村瀬 憲夫
平成二七年度解釈学会全国大会研究発表者募集のお知らせ
〈解釈学会創設六十周年記念号〉のお知らせ
◆684集(第六十一巻第五・六号)
平成27年5・6月《特集 国語教育》
作文コンクール入賞作品の文体特徴──小平作文コンクールの語彙素解析をもとに──鈴木 一史
中学生の作文に見られる「主述の不具合」の分析──出現傾向から学習者の表現特性を探る──松崎 史周
読者論導入期の再検討──「深川明子」の一九七〇年代から──花坂 歩
大西理論と小説の「構造よみ」を考える平野 孝子〈視覚詩〉を鑑賞する試み──「見る」ことに着目した授業実践──永瀬 恵子
故事成語に着目した古典教材の活用──『三国志』を用いて── 樋口 敦士
「国語総合」和歌教材における伝統的な言語文化の指導の可能性──中学3年・高校「国語総合」教科書間の重複和歌テクストを中心に──仁野平智明
研究余滴「金田一京助博士の短歌」補遺小林 國雄
文学碑めぐり 3齋藤茂吉歌碑「おの津可羅寂し久も(箱根町)小林 國雄
情報
文学館情報
〈解釈学会六十周年記念号〉のお知らせ
彙報
◆685集(第六十一巻第七・八号)
平成27年7・8月《特集 近代》
大黒屋光太夫の描き方──井上靖『おろしや国酔夢譚』と吉村昭『大黒屋光太夫』──安元 隆子
室生犀星「魚と公園」──さ迷う私の想念──森 晴雄
太宰治「東京だより」論──作品のアイロニー性から──廖 秀 娟
あまんきみこと〈旧満州〉──〈日向〉の地と〈日陰〉の地── 田村 嘉勝
震える((時間))──佐伯一麦『還れぬ家』について─二瓶 浩明
全作品⑧所収『トニー滝谷』本文の性格──定本との差異とその独自性が意味するものと──森 晴彦
文学碑めぐり 4芥川龍之介「大川の水」石尾奈智子
平成27年度 第47回解釈学会全国大会 研究発表要旨
◆686集(第六十一巻第九・十号)平成27年9・10月
《特集 中世・近世》
『水鏡』継体天皇紀の問題──『扶桑略記』唯一典拠説をめぐって(1)──勝倉 壽一
平禅梶川 貴子和歌における文の構成──「増える三句切れ」と「減る四句切れ」の展開と相関──に関する一考察浅岡 純朗
「皇后宮大輔百首」における定家の撫子の歌 ──「牡丹芳」(『白氏文集』)摂取── 村中 菜摘
伊藤仁斎の漢詩における『詩人玉屑』の影響清水 徹
「愁人」と眠れぬ夜の詩情──『武蔵曲』『みなしぐり』を中心に──本間 正幸
創設六十周年記念特集
解釈学会六十周年に寄せて鈴木 良昭
還暦を迎えた解釈学会の大きな課題小林 國雄
解釈学会の現在黄色 瑞華
〔小研究〕「さ夜更けて」の掛詞的用法吉海 直人
〔研究ノート〕「愛されすぎた白鳥」試論北郷 聖
〔研究余滴〕川端康成『掌の小説』論門の乱における親玄の祈祷森 晴雄
第四十七回解釈学会全国大会公開講演
「羅生門」一〇〇年関口 安義
第九回解釈学会賞選考経過及び選考結果の報告仁平 道明
第四十七回 全国大会記録 細川 恒
平成二十六年度事業報告・平成二十七年度事業案
平成二十六年度決算報告・平成二十七年度予算案
文学碑めぐり 5秌に添て行ばや末は小松川 芭蕉石尾奈智子
彙報
◆687集(第六十一巻第十一・十二号)
平成27年11・12月《特集 国語学》
源氏物語の「御覧ぜらる」と「見えたてまつる 高桑 恵子
ヤ行上一段活用動詞の位置づけ永田 洋史
『草枕』の「写生文」の実態半藤 英明
〔研究ノート〕文的意味としての「承認」の二種竹林 一志
〔研究余滴〕初出例いくつか高橋 良久
『平家物語』諸本の維盛像──消える戦功──仁平 道明
年表
文学碑めぐり 6長塚節 歌碑「那珂川ニ網曳ク人ノ目モカレズ鮭ヲ待ツ如君待ツ我ハ」鈴木 一史
27年度新入会員紹介
「解釈」61巻総目次
彙報