『解釈』では、カギの用法、年号の表記、注記の方法等が論文ごとにばらばらであるが、統一出来ないのかという声が多くの会員から寄せられていました。常任委員会、委員会で検討の結果、一応次のような基準を定めました。今後論文を投稿なさる方は、差し支えない限り、以下の基準に従っていただき、校正もこの基準に従って行わせていただきます。ただし、この基準が絶対というのではありませんから、お気づきの点は御意見をお寄せいただき、よりすぐれた基準を見出していくよう御協力をお願いいたします。
1.カギと括弧の用法
『 』 書名、雑誌名、新聞名(万葉集、源氏物語などは、慣例に従って『 』を省くことがあってもよい)
「 」 論文名、作品名、章題、引用文(引用文中のカギは原文のまま。「 」を『 』に直したりしない。)
( ) 本文中での出典等の注記
その他は適宜。
2.元号・西暦とその表記
元号と西暦は必要に応じ併記する。西暦を主にする場合や括弧内の注記に於ては、原則として「百」「十」などの文字は用いない。「〇」を用いる。古典などの場合、必要に応じ慣例に従う。
(例) 平成十九年(二〇〇七)四月十日
一九三五(昭和一〇年)一二月一〇日
「吾輩は猫である」(明治三八―三九)
明和乙酉年…
3.刊記、出所
単行本は、刊行年月日、出版元を明示する。
雑誌は刊行年月、新聞は刊行年月日を明示する。
言及する論文、作品等は出所、初出等を明示する。
(例 中村誠「金子光晴と「えなの唄」」(『解釈』平成一六年一一・一二月号))
刊行年・発表年については、必要に応じ元号・西暦を併記する。どちらか一方でもよい。
4.漢字、仮名遣い
原則として常用漢字、現代仮名遣いを用いる。
作者名、雑誌名などで旧字体を採用しているものは、それに従ってもよい。
引用文の場合、漢字は新字体に直し、仮名遣いは元のままというのが一般的だが、必要がある場合は、旧字体のまま引用する。
5.略記、略号
長すぎる書名などは慣例に従って略記し、あるいは二度目からは略号を用いるなどのことをしてもよい。
6.歌番号の表記
筆者の裁量に任せる。
7.注の表示
本文中では、(1)(2)(3)のような記号を該当箇所の右脇に付ける。
後注でも、一行目には、「注(1)」と記すが、二行目以下は「注」の字は省き、(2)(3)と並べていく。
8.英文タイトル
ローマ字の表記はヘボン式にする。
本のタイトルはイタリック体にし、キーワード等は“ ”でかこむ。
人名は姓名の順にする。