『解釈』57巻(2011年)総目次を掲載いたします。

 

第五十七巻第一号~第十二号

◆658集(第五十七巻第一・二号)
平成23年1・2月
《特集 近代》
有吉佐和子未刊行作品「新蝶々夫人」論
――「非色」「ぷえるとりこ日記」との関わりから――岡本 和宜
佐藤春夫『玉簪花』原典考張  文宏
徳冨蘆花『新春』、新しい出発
布川 純子
上海の河(江)をめぐる日本の現代作家たち――横光利一と林京子の『上海』を中心に――井上  聰
東文彦「方舟の日記」の〈声〉をめぐって
阿部 孝子
文芸領域のネット利用の留意点――検索事例とその裏付けの必要性――
森  晴彦
図書紹介
鈴木良昭氏著
『とはずがたり』の鎌倉 国文学解釈雑叢
片山  武
文学館めぐり 174
荒川区立日暮里図書館 吉村昭コーナー
中山 幸子
全国大会研究発表者募集のお知らせ
日中韓共同シンポジウムについて
奨励賞規定

◆659集(第五十七巻第三・四号)
平成23年3・4月
《特集 古代》
『蜻蛉日記』と「今」を表わす時間表現
李  美淑
道綱母「嘆きつつ」歌の解釈をめぐって
吉海 直人
『今昔物語集』巻二十六の編纂過程――「宿報」の理の破綻――佐藤 浩平
「韻歌百廿八首」における旅――物語世界から漢詩文世界へ――村中 菜摘
『万葉集』一七四〇・一七四一番歌考――歌い手の「われ」について――
梅木  裕
「水分山を 見れば悲しも」――「かなし」の抒情性―津田 大樹
芝原春房と『萬葉集疑問』について
片山  武
文学館めぐり 175
愛知県立大学学術情報センター長久手キャンパス図書館―市橋文庫・特別書庫など―片山  武
全国大会研究発表者募集のお知らせ

◆660集(第五十七巻第五・六号)
平成23年5・6月
《特集 国語教育》
大学院生と考える国語科教育の可能性
――教材開発と授業開発のために――
町田 守弘
「雨」を題材とした国語科・音楽科の合科的指導の検討山田 丈美
児童・生徒の記憶に残る教材について
――学生に対するアンケート調査の結果をもとに――中條 敦仁
「カレーライス」(光村図書、六年)の読み
勝倉 壽一
読書力を高めるための一考察――六年「本の世界を広めよう」(きつねの窓)の実践を通して――渥美 伸彦
小学校国語科における「手紙」の指導
――学習指導要領と教科書の「手紙」の扱いを中心に――中村 孝一
国語教育情報
書評
井上謙・掛野剛史・井上明芳編
『横光利一 歐洲との出会い『歐洲紀行』から『旅愁』へ』羽鳥 徹哉
文学館めぐり 176
大岡信ことば館中村 孝一
言語・文化研究国際共同シンポジウム2011について
『解釈』への論文投稿とその審査について

◆661集(第五十七巻第七・八号)
平成23年7・8月
《特集 近代》
柳北における「航西日乗」の意義
具島美佐子
国木田独歩「牛肉と馬鈴薯」論――独白を生成する会話体構造――井上 明芳
横光利一「純粋小説論」の問題――特異な「純粋」――佐藤 良一
岡本かの子『花は勁し』における〈身体感覚〉桐生 直代
小説「新宿分子」における中国人像について王 奕 ¥外字(a721)
私小説の問題――魏大海著『20世紀日本文学の「神話」』によせて――
羽鳥 徹哉
文学館めぐり 177
新居関所史料館 夏目甕麿関係資料
片山  武
研究発表要旨

◆662集(第五十七巻第九・十号)
平成23年9・10月
《特集 中世・近世》
芭蕉の句「辛崎の松は花より朧にて」の「にて」留の由来赤羽  学
おくのほそ道小考――実方塚の章の「今にあり」と撰集抄――蓮井  徹
『山家集』の和歌の解釈試論――「岩田の岸の夕涼み」の和歌の場合――
稲田 利徳
鎌倉前期における災異と政治――公家を中心に――王  玉玲
醍醐は「乳製品」の話渡辺 達郎
全国大会記録細川  恒
第五回「解釈学会賞」選評黄色 瑞華
日中韓言語・文化研究国際学術共同シンポジウム2011報告
井上明芳/山本美紀
文学館めぐり 178
豊田市郷土資料館片山  武
平成22年度決算書
平成23年度予算案
平成22年度事業報告
平成23年度事業案
解釈学会会則
解釈学会賞規程
『解釈』における表記の統一について

◆663集(第五十七巻第十一・十二号)
平成23年11・12月
《特集 国語学》
山田文法をどう継承するか――統覚作用をめぐって――竹林 一志
疑問文は判断文か半藤 英明
『坊っちやん』における漱石言語の探求
――萩野夫人の「なもし」言葉について――岡崎 和夫
『一遍聖絵』における助動詞「き」
――「昔」と「今」、二つの枠組み――
矢崎佐和子
「見れば」と「見るに」が導く叙述の展開
――古文の接続表現理解の一観点――
今井  亨

[余滴]
「猟奇」という言葉高橋 良久
平成23年度第43回解釈学会全国大会講演記録
「微熱教室」――表現教育における集団指導体制――安藤 勝志
文学館めぐり 179
佐佐木信綱記念館片山  武
解釈学会会則
『解釈』における表記の統一について
『解釈』総目次