『解釈』56巻(2010年)総目次を掲載いたします。
第五十六巻第一号~第十二号
◆652集(第五十六巻第一・二号)
平成22年1・2月
《特集 近代》
芥川作品における「火の中からの救出」をめぐって張 文宏
中原中也詩の〈死〉と〈不安〉の源泉
佐々木 匠
カイエ・福永武彦――短篇小説「風景」論――和田 能卓
漱石『明暗』における「自然」をめぐって
中村 美子
太宰治『黄村先生言行録』と黄表紙――黄村先生の造形について――川辺 久仁
横光利一「梅瓶」論への試み――「梅瓶」自筆稿翻刻を中心に――井上 明芳
ある「旅愁」の一断面――仮面をかぶった宗教――松寿 敬
文学館めぐり 168
芦屋市谷崎潤一郎記念館玉手のり子
全国大会研究発表者募集のお知らせ
『解釈』における表記の統一について
解釈学会会則
◆653集(第五十六巻第三・四号)
平成22年3・4月
《特集 古代》
万葉歌の訓読と解釈――「咲ける馬酔木の不悪君」と「馬酔木の花の不悪君」――
黒田 徹
万葉に見る争い――文芸心理学からの省察――星野 五彦
『寛永二〇年版本 萬葉集』の谷川士清と蓬莱尚賢の書き入れについて
片山 武
小町詠「花の色は」を読みなおす――「花の色」と「我が身」との対構造から〈男と女〉の時空へ――金井 利浩
「さいはひある人」と「年月見し人」――『蜻蛉日記』の本文解釈――李 美淑
『今昔物語集』の説話発生の現場――巻二十八における「若き殿上人」の活動――佐藤 浩平
「早卒露膽百首」における定家の苗代の歌――「管仲随馬」の故事摂取を通じて――村中 菜摘
『百人一首』猿丸大夫歌「紅葉踏み分け」考吉海 直人
文学館めぐり 169
公益財団法人 石水博物館片山 武
◆654集(第五十六巻第五・六号)
平成22年5・6月
《特集 国語教育》
大矢武師氏の人と業績――高等学校を中心に――小林 國雄
教材「かばんの中にかばんを入れて」(安房直子)の分析・考察佐野比呂己
中国における漢字教育の特質を探る――学習者の意識調査と「字理識字」指導法に即して――李 軍
作文指導におけるコーパスの活用――高等学校での小論文指導を通して――
河内 昭浩
科学技術文章の作成指導――論理的思考力の育成――網谷 厚子
自己との関わりを意識化する古典学習指導の考察――大村はまの単元学習指導「古典へのとびら」(昭和三四年)を中心に――坂東 智子
昭和二〇年代の読書指導有働 玲子
国語教育情報
文学館めぐり 170
石垣りん文学記念室小林 國雄
常任委員会・委員会だより
◆655集(第五十六巻第七・八号)
平成22年7・8月
《特集 近代》
¥外字(9972)外・荷風の文芸的交流清田 文武
森¥外字(9972)外「普請中」への一疑問――渡辺参事官と水野錬太郎――岩谷 泰之
台湾における¥外字(9d7c)木文学の伝承――『臺灣教育』に見られる山口楓渓の三行書き短歌――高 淑玲
夢野久作「ドグラ・マグラ」起稿年に関して大鷹 涼子
湯浅克衛「棗」論――作品の〈批評性〉をめぐって――廖 秀娟
中河与一作品年譜――昭和四~九年――
石川 偉子
〔研究ノート〕
『運命論者』における「(男泣きに泣き)給う」小考藁谷 ¥外字(966b)純
文学館めぐり 171
射和文庫片山 武
研究発表要旨
◆656集(第五十六巻第九・十号)
平成22年9・10月
《特集 中世・近世》
「稀の細道」から「苔の細道」へ――隠遁者と「苔の道」――稲田 利徳
『百人一首』相模歌の解釈――『定家八代抄』の配列を手がかりとして――
長谷川哲夫
季の詞――泉と清水――石尾奈智子
運敞著『寂照堂谷響集』・『寂照堂谷響続集』の成立に関する一考察松村 美奈
『枕草子春曙抄』における『清少納言枕草紙抄』の影響について――『徒然草文段抄』所引『枕草子』を手掛りとして――
宮川 真弥
平成22年度 第42回解釈学会全国大会公開シンポジウム記録
三重と文学――古代から近代まで――
半田 美永
全国大会記録細川 恒
第四回解釈学会奨励賞選評井上 謙
文学館めぐり 172
敦賀市立博物館 おくのほそ道常設コーナー恒松 侃
平成21年度決算書
平成22年度予算案
平成21年度事業報告
平成22年度事業案
『解釈』への論文投稿とその審査について
新役員一覧
解釈学会会則
奨励賞規定
◆657集(第五十六巻第十一・十二号)
平成22年11・12月
《特集 国語学》
主語となる「主体」半藤 英明
主語なしの述定文はあるか竹林 一志
「然」の訓をめぐる位相の交差――鈴鹿本今昔物語集の場合――齋藤 平
近代聖書用語「福音」の受容――キリスト教用語から一般語へ――加藤 早苗
明治期における小説の文章――文末表現について――田貝 和子
文学館めぐり 173
斎宮歴史博物館片 山 武
日中韓共同シンポジウムについて
『解釈』総目次
〈『解釈』〉表紙文学館リスト